自然、歴史、文化に触れ、健全な心身の育成を促すことを主旨とする長距離自然歩道の構想を基に、1980年に日本で2番目に開通した長距離自然歩道です。福岡県の皿倉山を起点としてして南下し、英彦山から東西に分かれ、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の九州七県をぐるりと一周する道で、支線も含めたその総延長は約3000kmにも及びます。
雲仙天草国立公園、阿蘇くじゅう国立公園、霧島錦江湾国立公園、北九州国定公園、耶馬日田英彦山国定公園、祖母傾国定公園、九州中央山地国定公園と、国立公園4ヶ所、国定公園4ヶ所を経由し、歩くことでしか見られない素晴らしい景色やドラマに出会えます。
北は宮崎県最高峰の祖母山、南は霧島連峰第二峰の高千穂峰を起終点(ターミナス)とし、北向きに歩いても、南向きに歩いても良く、季節に合わせて選びたい。高千穂町、日之影町、延岡市、美郷町、日向市、都農町、川南町、木城町、西都市、国富町、綾町、小林市、都城市、高原町、14の市町を経由し、支線を含む総延長は370km以上に渡ります。
霧島錦江湾国立公園、祖母傾国定公園や九州中央山地国定公園の一部でもある綾町の照葉樹林帯をはじめとする自然遺産、西都原古墳群や高千穂町の夜神楽など歴史遺産や文化遺産にふれる機会も多く得られます。また、自然と調和した美郷町集落の景観、日之影町や高千穂町の険しい山間地にひろがる棚田、地域の暮らしが垣間見える里山風景にも、訪れる人にふれてほしい魅力があふれます。